特に日本レコード大賞を巡る森進一と五木の一騎打ちは熾烈さを極め、今日でさえ当時の事情を知る関係者の間では、“日本レコード大賞史上最大の激戦”として語り草になっている。
森進一にとっては初の大賞受賞を、そして五木にとっては史上初となる連続での大賞受賞を、それぞれ目指したものであるが、歌手としての力量やレコードの売上げ、一年間を通しての活躍度等は“互角”との評価であった。
当時の審査システムが“無記名投票”を採用しており、受賞の成否はその盲点を突き“審査員に対する多数派工作に係る”と判断されたため、事態は次第に両陣営間に於ける“場外バトル(裏工作合戦)”と云う様相を呈してゆく。